「これ、もう一回見たい」
娘にそう言われて、また同じ動画を再生する。
映っているのは焚き火。
そして、ゼットンの独特な鳴き声が延々と流れている。
タイトルは、たしか「4時間耐久ゼットン×焚火」のような動画でした。
正直、僕には何が面白いのかよく分かりませんでした。
「これ、そんなに面白いか?」
そう思いながらも、娘が気に入っているので一緒に見ていました。
これが、我が家とウルトラマンの付き合いが始まったきっかけでした。
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もともとは、そこまでウルトラマンが好きだったわけではない
僕自身、昔からウルトラマンや怪獣にまったく興味がなかったわけではありません。
怪獣のソフビを買ったこともありました。
でも、ずっと好きだったわけではなく、興味が出たり離れたり。
しばらくウルトラマンから離れていた時期もありました。
そんな中、娘と一緒にキャンプ動画などを見ていたときに、たまたま出会ったのが、あの「ゼットン×焚火」の動画でした。
娘はそれが気に入ったらしく、何度も見たがる。
そこから僕も、娘が興味を持ったならと、ウルトラマンや怪獣の動画を見せるようになりました。
すると、娘はどんどんハマっていきました。

最初は、妻もあまり乗り気ではなかった
ただ、妻は最初から歓迎していたわけではありません。
娘はもともとかなり活発なタイプで、保育園でも男の子と遊ぶことが多い。
そのため妻は、
「また男の子っぽいものにハマってしまうんじゃないか」
という心配もしていました。
ウルトラマンを見ること自体が悪いわけではない。
でも、娘が好きだからと何でもそのまま与えていいのかな、という気持ちはあったんだと思います。
それでも、娘が本当に楽しそうにしているものを、親の都合だけで取り上げるのも違う。
結局、少しずつ家の中にウルトラマンが増えていきました。
そして、気がつけば僕自身も、またウルトラマンを見るようになっていました。
初めて買ったソフビで、ちょっとした沼に入る
そんな頃、初めて買ったのが「ウルトラ怪獣カラー」のソフビでした。
中身が見えないタイプの商品で、何が入っているのかは開けるまで分かりません。
「何が出るんだろう?」
という感覚が面白くて、買ってみました。
そして出てきたのが、メトロン星人。
僕はそのメトロン星人を娘に渡しました。
娘は喜んで遊んでいました。
ところが、ここから僕の興味が少し変な方向に向かっていきます。
「これって、他のやつはいくらくらいするんだ?」
調べてみると、同じ商品でもものによって結構な価格差があります。
中でもシークレットのバルタン星人が、当時メルカリでかなり高い値段で出ているのを見つけました。
「えっ、これがそんなにするの?」
そこから、
「どうやったら当たるんだろう」
と気になって、また買う。
そしてまた買う。
気がつけば、完全にバンダイの思惑に乗せられていました。
このあたりから、単純に「ウルトラマンを見る」だけではなく、ウルトラマンのグッズそのものにも興味を持つようになっていきました。
妻までウルトラマンにハマっていった
そして、面白いことが起こりました。
最初はそれほど乗り気ではなかった妻まで、いつの間にかウルトラマンを見るようになったんです。
特にハマったのが『ウルトラマンZ』。
僕も娘と一緒に見ているうちに、家族でウルトラマンの話をすることが増えていきました。
「この怪獣いいな」
「このウルトラマンかっこいい」
そんな会話が、普通に家の中で出てくるようになりました。
最初は娘が好きだから見ていたはずなのに、いつの間にか僕にも好きなキャラクターができていました。
娘には娘の好きなウルトラマンがいる。
僕には僕の好きな怪獣がいる。
妻にも好きな作品がある。
そうやって、それぞれの「好き」が増えていきました。
そして、家族でウルサマへ

そんな我が家が、ついに家族で「ウルトラマンのイベントに行こう」というところまで来ました。
向かったのは、ウルトラマンの夏イベント「ウルサマ」。
金曜日の朝5時ごろに家を出て、8時ごろには現地に到着。
ホテルには泊まらず、その日のうちに帰る弾丸日帰りです。
今考えると、なかなかのスケジュールです。
それでも、この日はいつもの家族のお出かけとは少し違っていました。
「子どもが喜ぶから連れて行こう」ではなく、家族みんなが楽しみにしていたんです。
娘はもちろん、妻も僕もウルトラマンを楽しみにしていました。
会場に着くと、娘はもう大興奮。
ウルトラマンを実際に見られることが嬉しくて仕方がない様子でした。
僕たちもグッズを見たり、イベントを見たり。
そして、メインステージではちょっとした事件も。
マグマ星人が客席に登場し、演出の中でお客さんを連れていく場面がありました。
大人から見れば、もちろん演出だと分かります。
でも、娘には本当に見えたようで、かなり怖がっていました。
その姿を見て、
「そこまで本気で信じるのか(笑)」
と思いながらも、なんだか微笑ましくなりました。
「いつの間にか、家族みんな好きになってるな」

イベントではグッズを見るのも楽しみの一つでした。
僕は欲しかったウルトラマンのぬいぐるみを選んでいたのですが、いざ会計に行くと売り切れ。
一方、妻は別のぬいぐるみを買えて満足そう。
そんなことも含めて、家族でワイワイしながらイベントを楽しみました。
帰りの車の中で、ふと思いました。
「あれ?」
「いつの間にか、家族みんなウルトラマンが好きになってるな」
娘が最初に好きになったものを、僕たち親が一緒に見ていただけのはずでした。
それが、動画を見るようになり、ソフビを買うようになり、好きなキャラクターができて、ついには家族みんなでイベントに行くようになった。
以前の家族のお出かけは、
「子どもが喜びそうだから、ここへ行こう」
ということが多かったと思います。
でも、ウルサマは違いました。
家族全員が、自分たちも楽しみにしていた。
このとき初めて、
「ウルトラマンって、もう娘だけの趣味じゃないんだな」
と思いました。
娘の「好き」に付き合っているうちに、いつの間にか僕たち家族の「好き」になっていたんです。
そして、我が家のウルトラマン生活は、まだ始まったばかりです。
次は冬のイベントにも行く予定。
これから、どこまでウルトラマンにハマっていくのか。
自分でも少し楽しみになっています。

