普段から当たり前に使っている「エコキュート」ですが、その寿命ってご存じですか?
意外と知られていませんが、寿命は10〜15年ほど。しかも一条工務店のi-smartで使われる三菱製エコキュートでも、定期的なセルフメンテナンスをしないと寿命が縮むことも…。
修理や交換には30万円以上かかることもあるので、長く快適に使うために今すぐ始められるお手入れ方法をまとめました!
Contents
- なぜエコキュートにメンテナンスが必要なの?
- エコキュートのメンテナンス頻度は?
- エコキュートのセルフメンテナンス方法紹介
- 点検①配管の水漏れ、保温材破損の点検
- 点検②逃し弁の動作確認
- 点検③漏電遮断器の点検
- 点検④貯湯タンクの点検
- 毎日行うセルフメンテナンス方法
- 浴槽アダブターのお手入れ
- 給水ストレーナのお手入れ
- ①脚部カバーを外す
- ②給水管専用水栓(赤いレバー)を手前に上げて閉じます。
- ③逃し弁操作窓をあけて、逃し弁レバーを手前に上げます。
- ④給水ストレーナのつまみを回して外す。
- ⑤歯ブラシなどで給水ストレーナを洗い、汚れを取り除く。
- ⑥掃除が終わったら、給水ストレーナを取り付け、逃し弁のレバーを戻し、給水配管専用止水栓を開ける。
- ⑦終了
- 風呂配管のお手入れ(浴槽内の汚れがひどい時)
- ①入浴後、ふろ自動運転を「切」にし、お湯は排水せずにとっておく お湯の量は、浴槽アダプターの中心から約10㎝以上にしてください。
- ②配管洗浄剤を一袋入れ「洗浄」ボタンを3秒以上押すと、循環洗浄が始まります。
- ③洗浄が終わったら、お風呂のお湯を排水します。
- ④お湯の排水が終わったらお風呂の栓を閉じ、「温度▼」ボタンと「ふろ自動」ボタンを同時に押します。
- ⑤浴槽アダプターがかくれる程度水がはれたら、「ふろ自動」ボタンを押してお湯はりを停止します。
- ⑥「洗浄」ボタンを3秒以上押す。
- ⑦すすぎが終わったら、お風呂の水を排水してお風呂掃除をします。
- まとめ
なぜエコキュートにメンテナンスが必要なの?

エコキュートは便利で省エネな反面、日々の使用で配管の汚れや部品の詰まりが少しずつ蓄積していきます。
そのまま放置すると、お湯が出にくくなったり、電気代が高くなったり、最悪の場合は本体の故障につながることも…。
特に一条工務店のi-smartのように、高性能な住宅設備を長く安心して使うには、簡単なセルフチェックと掃除だけでも大きな差が出ます。
この記事では、三菱製エコキュートを使った実体験をもとに、誰でもできるセルフメンテナンスの手順・頻度・注意点を写真付きで紹介します!
エコキュートのメンテナンス頻度は?
エコキュートのセルフメンテナンス頻度は、毎日行うものと年に2~3回行うものに分かれます。実際には「毎日」と書かれていても、月に1回程度でも十分とされています。以下に具体的な内容をまとめました。
毎日行うメンテナンス(※実際は月1回目安でOK)
- 浴槽アダプターのお手入れ:追いだき等の機能を正常に動作させるため
- 給水ストレーナのお手入れ:お湯が出ない、お湯はり時間が長くなるのを防ぐ
- 風呂配管のお手入れ(汚れが目立つ場合):配管の汚れを除去する
配管の汚れがひどいときは、配管洗浄剤を使って「ふろ配管洗浄」を行います。取扱説明書にも推奨されています。
年に2~3回行うメンテナンス
- 配管の水漏れ・保温材破損の点検
- 逃し弁の点検(水漏れと動作確認)
- 漏電遮断器の点検(遮断機能の確認)
- 貯湯タンクの点検(タンク底の汚れ排水)
こうした定期メンテナンスを行うことで、エコキュート本体の寿命を延ばすことができます。面倒に思えるかもしれませんが、実際やってみると簡単!以下で詳しい手順を紹介していきます。
また、セルフメンテナンスとは別に、メーカーでは3年に1回程度の有料点検も推奨されています。より安心して使いたい方は、あわせて検討してみても良いでしょう。
エコキュートのセルフメンテナンス方法紹介
貯湯タンクのセルフメンテナンスを行う際は、必ず沸き上げしていないときに実施してください。高温状態で作業するとやけどなどの危険があります。
用意するもの
- 掃除に使うブラシ(いらない歯ブラシなど)
- コイン(カバーなどを開けるときに使用)
これらを準備したうえで、次の手順に進んでください。
点検①配管の水漏れ、保温材破損の点検
① 脚部カバーを開ける
脚部カバーの左右にあるネジを外します。カバーを外すことで、内部の各部品へアクセスできます。やけどやケガを防ぐため、手袋をして作業しましょう。ネジを外して脚部カバーを開けると、セルフメンテナンスが可能な部品にアクセスできます。

※配管に巻いている保温材が破れていないか、配管や接続部分から水漏れしていないかを確認します。

点検②逃し弁の動作確認
②逃し弁の操作窓を開けます。

③逃し弁レバーを手前に上げ、排水口から水(お湯)が出ることを確認します。

④確認できたら、逃し弁レバーを下げて水を止めます。
※水が止まらない場合は、逃し弁レバーを数回動かしてください。
それでも止まらない場合は修理依頼をしてください。

⑤逃し弁レバーはそのまま下げて置く。
点検③漏電遮断器の点検
⑥漏電遮断器操作窓を開ける。

⑦電源レバー下のテストボタンを押す。
テストボタンを押して、電源レバーが「入」→「切」になれば正常です。

⑧電源レバーはそのまま「切」にしておく。
点検④貯湯タンクの点検
⑨給水管専用水栓(赤いレバー)を手前に上げて閉じます。

⑩逃し弁操作窓を開けて、逃し弁レバーを手前に上げます。

⑪排水栓を開けて、約1~2分水を出します。
排水栓の開け閉め方向は、排水栓の近くにシールが貼ってあります。

⑫約1~2分たったら、排水栓を閉じます。
ついでに、給水ストレーナのお手入れ
⑬給水ストレーナのつまみを回して外す。


⑭歯ブラシなどで給水ストレーナを洗い、汚れを取り除く。
⑮給水ストレーナを取り付ける。
⑯給水配管専用水栓(赤いレバー)を下げて開けます。
排水口から水がでます。

⑰逃し弁レバーを戻す(下におろす)

⑱電源レバーを上に上げて「入」にする。

⑲脚部カバーを戻して終わり。

毎日行うセルフメンテナンス方法
浴槽アダブターのお手入れ
①浴槽アダブターのフィルターを外す
まわす方向は本体に書いてあります。

②フィルターの網目についた汚れを歯ブラシ等を使って水洗いする。

③フィルターの上下を確認し、元どおりに取り付ける。
「カチッ」と音がするまで回す。
④完成
給水ストレーナのお手入れ
①脚部カバーを外す

②給水管専用水栓(赤いレバー)を手前に上げて閉じます。

③逃し弁操作窓をあけて、逃し弁レバーを手前に上げます。

④給水ストレーナのつまみを回して外す。

⑤歯ブラシなどで給水ストレーナを洗い、汚れを取り除く。

⑥掃除が終わったら、給水ストレーナを取り付け、逃し弁のレバーを戻し、給水配管専用止水栓を開ける。
⑦終了
風呂配管のお手入れ(浴槽内の汚れがひどい時)
我が家のお風呂は三菱のB、Wタイプになるのでそのやり方で説明します。
循環洗浄で使用する市販の洗剤は、「ジョンソン株式会社製ジャバ(一つ穴用)」しか使えません!

①入浴後、ふろ自動運転を「切」にし、お湯は排水せずにとっておく
お湯の量は、浴槽アダプターの中心から約10㎝以上にしてください。

②配管洗浄剤を一袋入れ「洗浄」ボタンを3秒以上押すと、循環洗浄が始まります。

- 洗浄時間の目安は、約一時間です。
- 汚れ具合によって、時間は調節してください。
- 時間がきたら、「洗浄」ボタンを押して洗浄を停止してください。 (洗浄スイッチを押さなくても約6時間で自動停止します
③洗浄が終わったら、お風呂のお湯を排水します。
≪残った配管内に残った洗浄剤をすすぐ作業に入ります≫
④お湯の排水が終わったらお風呂の栓を閉じ、「温度▼」ボタンと「ふろ自動」ボタンを同時に押します。

⑤浴槽アダプターがかくれる程度水がはれたら、「ふろ自動」ボタンを押してお湯はりを停止します。
⑥「洗浄」ボタンを3秒以上押す。
- すすぎ時間の目安は、約30分です
- 時間がきたら、「洗浄」ボタンを押して洗浄を停止してください。

⑦すすぎが終わったら、お風呂の水を排水してお風呂掃除をします。
⑧お手入れ完了です。
まとめ
メンテナンス時間は、写真を撮りながらだったので今回は少しかかってしまいましたが、普通に作業すれば30分もあれば出来てしまいます。
メンテナンスをするか、しないかでエコキュートの寿命も、交換・修理でかかってくる費用も変わってしまうのでやってみてください!