一条工務店

【完全保存版】一条工務店i-smart×三菱エコキュート|セルフメンテナンス方法と頻度まとめ

三菱エコキュート本体の外観写真

普段から当たり前に使っている「エコキュート」ですが、その寿命ってご存じですか?
意外と知られていませんが、寿命は10〜15年ほど。しかも一条工務店のi-smartで使われる三菱製エコキュートでも、定期的なセルフメンテナンスをしないと寿命が縮むことも…。
修理や交換には30万円以上かかることもあるので、長く快適に使うために今すぐ始められるお手入れ方法をまとめました!

ちゃま猫
ちゃま猫
簡単にできるからやってみてね!

Contents

なぜエコキュートにメンテナンスが必要なの?

お湯を張った浴槽エコキュートで快適に入浴するには、定期的なメンテナンスが大切です。

エコキュートは便利で省エネな反面、日々の使用で配管の汚れや部品の詰まりが少しずつ蓄積していきます。
そのまま放置すると、お湯が出にくくなったり、電気代が高くなったり、最悪の場合は本体の故障につながることも…。

特に一条工務店のi-smartのように、高性能な住宅設備を長く安心して使うには、簡単なセルフチェックと掃除だけでも大きな差が出ます。
この記事では、三菱製エコキュートを使った実体験をもとに、誰でもできるセルフメンテナンスの手順・頻度・注意点を写真付きで紹介します!

エコキュートのメンテナンス頻度は?

エコキュートのセルフメンテナンス頻度は、毎日行うものと年に2~3回行うものに分かれます。実際には「毎日」と書かれていても、月に1回程度でも十分とされています。以下に具体的な内容をまとめました。

毎日行うメンテナンス(※実際は月1回目安でOK)

  • 浴槽アダプターのお手入れ:追いだき等の機能を正常に動作させるため
  • 給水ストレーナのお手入れ:お湯が出ない、お湯はり時間が長くなるのを防ぐ
  • 風呂配管のお手入れ(汚れが目立つ場合):配管の汚れを除去する

配管の汚れがひどいときは、配管洗浄剤を使って「ふろ配管洗浄」を行います。取扱説明書にも推奨されています。

年に2~3回行うメンテナンス

  • 配管の水漏れ・保温材破損の点検
  • 逃し弁の点検(水漏れと動作確認)
  • 漏電遮断器の点検(遮断機能の確認)
  • 貯湯タンクの点検(タンク底の汚れ排水)

こうした定期メンテナンスを行うことで、エコキュート本体の寿命を延ばすことができます。面倒に思えるかもしれませんが、実際やってみると簡単!以下で詳しい手順を紹介していきます。

また、セルフメンテナンスとは別に、メーカーでは3年に1回程度の有料点検も推奨されています。より安心して使いたい方は、あわせて検討してみても良いでしょう。

エコキュートのセルフメンテナンス方法紹介

貯湯タンクのセルフメンテナンスを行う際は、必ず沸き上げしていないときに実施してください。高温状態で作業するとやけどなどの危険があります。

用意するもの

  • 掃除に使うブラシ(いらない歯ブラシなど)
  • コイン(カバーなどを開けるときに使用)

これらを準備したうえで、次の手順に進んでください。

点検①配管の水漏れ、保温材破損の点検

① 脚部カバーを開ける

脚部カバーの左右にあるネジを外します。カバーを外すことで、内部の各部品へアクセスできます。やけどやケガを防ぐため、手袋をして作業しましょう。ネジを外して脚部カバーを開けると、セルフメンテナンスが可能な部品にアクセスできます。

エコキュートのカバーを開けるためのネジの位置を示した写真ネジを外して脚部カバーを開けると、セルフメンテナンスが可能な部品にアクセスできます。

※配管に巻いている保温材が破れていないか、配管や接続部分から水漏れしていないかを確認します。

三菱エコキュートの配管部分の様子。定期的な点検が必要配管の汚れや詰まりは、定期的な掃除で防ぎましょう。

点検②逃し弁の動作確認

②逃し弁の操作窓を開けます。

三菱エコキュートの逃し弁の位置を示す写真逃し弁の位置はカバー内部にあります。年1〜2回程度の点検が推奨されています。

③逃し弁レバーを手前に上げ、排水口から水(お湯)が出ることを確認します。

配管を触るとやけどの原因になるので触らないでください
エコキュートの逃し弁レバーの拡大写真。手動での動作確認が可能逃し弁レバーは、動作確認を行うことで異常の早期発見に役立ちます。

④確認できたら、逃し弁レバーを下げて水を止めます。

※水が止まらない場合は、逃し弁レバーを数回動かしてください。

それでも止まらない場合は修理依頼をしてください。

逃し弁レバーを元の位置に戻している様子レバーを元に戻すことで水の流出を止め、作業を完了します。

⑤逃し弁レバーはそのまま下げて置く。

点検③漏電遮断器の点検

⑥漏電遮断器操作窓を開ける。

三菱エコキュートの漏電遮断器の設置位置脚部カバー内部にある漏電遮断器は、作業時には必ずOFFにしましょう。

⑦電源レバー下のテストボタンを押す。

テストボタンを押して、電源レバーが「入」→「切」になれば正常です。

エコキュートの漏電遮断器の電源ボタンとテストボタン点検前には電源OFFとテストを行い、安全確認を忘れずに。

⑧電源レバーはそのまま「切」にしておく。

点検④貯湯タンクの点検

⑨給水管専用水栓(赤いレバー)を手前に上げて閉じます。

エコキュートの給水管専用水栓と排水栓の位置水抜き時は給水専用栓・排水栓の開閉を正しく行います。

⑩逃し弁操作窓を開けて、逃し弁レバーを手前に上げます。

逃し弁の位置と、レバーを開けて水抜きしている様子やけどに注意しながら、逃し弁レバーをゆっくり開けましょう。

⑪排水栓を開けて、約1~2分水を出します。

排水栓の開け閉め方向は、排水栓の近くにシールが貼ってあります。

エコキュートの給水管専用水栓と排水栓の位置水抜き時は給水専用栓・排水栓の開閉を正しく行います。

⑫約1~2分たったら、排水栓を閉じます。

ついでに、給水ストレーナのお手入れ

⑬給水ストレーナのつまみを回して外す。

給水ストレーナのカバーを外している手順写真ストレーナは定期的に清掃し、異物のつまりを防ぎます。
取り外された給水ストレーナのアップ写真目詰まりしたストレーナは、水圧低下やエラーの原因になります。

⑭歯ブラシなどで給水ストレーナを洗い、汚れを取り除く。

⑮給水ストレーナを取り付ける。

⑯給水配管専用水栓(赤いレバー)を下げて開けます。
排水口から水がでます。

エコキュートの給水管専用水栓と排水栓の位置水抜き時は給水専用栓・排水栓の開閉を正しく行います。

⑰逃し弁レバーを戻す(下におろす)

逃し弁の位置と、レバーを閉じる作業終了後は必ずレバーを元の位置に戻しましょう。

⑱電源レバーを上に上げて「入」にする。

エコキュートの漏電遮断器の電源ボタンとテストボタン点検前には電源OFFとテストを行い、安全確認を忘れずに。

⑲脚部カバーを戻して終わり。

三菱エコキュートの脚部カバー全体写真セルフメンテナンスの多くは、このカバー内部で行います。

毎日行うセルフメンテナンス方法

浴槽アダブターのお手入れ

①浴槽アダブターのフィルターを外す
まわす方向は本体に書いてあります。

浴槽の循環口アダプターを取り外している様子アダプターは手で簡単に外れ、奥の汚れも掃除可能です。

②フィルターの網目についた汚れを歯ブラシ等を使って水洗いする。

浴槽からアダプターを外した後の様子内部に髪の毛や汚れが溜まりやすいので、こまめに清掃を。

③フィルターの上下を確認し、元どおりに取り付ける。
「カチッ」と音がするまで回す。

④完成

給水ストレーナのお手入れ

①脚部カバーを外す

エコキュートのカバーを開けるためのネジの位置を示した写真ネジを外して脚部カバーを開けると、セルフメンテナンスが可能な部品にアクセスできます。

②給水管専用水栓(赤いレバー)を手前に上げて閉じます。

エコキュートの給水管専用水栓と排水栓の位置水抜き時は給水専用栓・排水栓の開閉を正しく行います。

③逃し弁操作窓をあけて、逃し弁レバーを手前に上げます。

逃し弁の位置と、レバーを開けて水抜きしている様子やけどに注意しながら、逃し弁レバーをゆっくり開けましょう。

④給水ストレーナのつまみを回して外す。

給水ストレーナのカバーを外している手順写真ストレーナは定期的に清掃し、異物のつまりを防ぎます。

⑤歯ブラシなどで給水ストレーナを洗い、汚れを取り除く。

取り外された給水ストレーナのアップ写真目詰まりしたストレーナは、水圧低下やエラーの原因になります。

⑥掃除が終わったら、給水ストレーナを取り付け、逃し弁のレバーを戻し、給水配管専用止水栓を開ける。

⑦終了

風呂配管のお手入れ(浴槽内の汚れがひどい時)

我が家のお風呂は三菱のB、Wタイプになるのでそのやり方で説明します。

循環洗浄で使用する市販の洗剤は、「ジョンソン株式会社製ジャバ(一つ穴用)」しか使えません!

お風呂配管洗浄剤「ジャバ」のパッケージ写真配管洗浄には市販の専用薬剤「ジャバ」などが効果的です。

①入浴後、ふろ自動運転を「切」にし、お湯は排水せずにとっておく
お湯の量は、浴槽アダプターの中心から約10㎝以上にしてください。

ふろ自動ボタンとお湯張り量の設定パネルの写真洗浄時は「ふろ自動」機能を使って適量の湯を張ります。

②配管洗浄剤を一袋入れ「洗浄」ボタンを3秒以上押すと、循環洗浄が始まります。

三菱エコキュートの配管洗浄ボタンの位置洗浄ボタンで自動クリーニング開始。操作は簡単です。
  • 洗浄時間の目安は、約一時間です。
  • 汚れ具合によって、時間は調節してください。
  • 時間がきたら、「洗浄」ボタンを押して洗浄を停止してください。 (洗浄スイッチを押さなくても約6時間で自動停止します

③洗浄が終わったら、お風呂のお湯を排水します。

≪残った配管内に残った洗浄剤をすすぐ作業に入ります≫

④お湯の排水が終わったらお風呂の栓を閉じ、「温度▼」ボタンと「ふろ自動」ボタンを同時に押します。

浴槽配管内の洗浄剤をきれいにすすぐ洗浄後は配管内に残った洗剤をしっかりすすいで完了です。

⑤浴槽アダプターがかくれる程度水がはれたら、「ふろ自動」ボタンを押してお湯はりを停止します。

⑥「洗浄」ボタンを3秒以上押す。

  • すすぎ時間の目安は、約30分です
  • 時間がきたら、「洗浄」ボタンを押して洗浄を停止してください。
三菱エコキュートの配管洗浄ボタンの位置洗浄ボタンで自動クリーニング開始。操作は簡単です。

⑦すすぎが終わったら、お風呂の水を排水してお風呂掃除をします。

⑧お手入れ完了です。

まとめ

メンテナンス時間は、写真を撮りながらだったので今回は少しかかってしまいましたが、普通に作業すれば30分もあれば出来てしまいます。

メンテナンスをするか、しないかでエコキュートの寿命も、交換・修理でかかってくる費用も変わってしまうのでやってみてください!